夏子

yamato12272013-07-20






10冊目の単行本【奈津子】です。





予告と思われるカットがいっぱい



カラー予告カットです。

 



扉絵なんですけど、使用されたのは上ので
下のは自分でダメ出ししたものです。


透明感を表現したくて、人物の一部に空を入れたんですけど
うまくいかなくて気持ち悪くなっちゃったんでボツにしました




これも扉絵


【奈津子】は東京に引っ越してはじめて描いた短期連載もの。
実はこの作品は、当時別フレの顔だった《美村あきの》さんが
けんしょう炎で仕事ができない状態になり
代役で描いたものなんです。


私は体力に自身がなかったので
デビュー当時からワガママ聞いていただいて
体調にあわせて無理しないペースで描かせてもらっていました。



ちょうどその頃は、東京に引っ越したばかりということもあり
少しのんびりするつもりでいたのですが
別フレの窮地に描いてほしい」と担当さんからお願いされ
自信はなかったんですが引き受けたというわけです。



担当さんと話した場所が
石神井公園駅前のパン屋さんの2Fのイートイン
ってのも、しっかり覚えています



そんなお願いされて描いた作品だったんですが(上から目線
タイトルでは担当さんとバトルがありました。




私は夏や海の光をイメージしたかったので【夏子】としたかったんですが
掲載号が8〜10月ということで
「秋の発売号に「夏」という文字は相応しくないから別の文字にしましょう」
と担当さんに押し切られ、仕方なく【奈津子】にした経緯があるんです。



でも後になって
「ま 3文字のが落着くかな? まあ 奈津子でも良かったかな…」って
ゆるゆると納得したんですけどね



【奈津子】は
無理して引き受けたものの無事に描き終えることができて
少し東京でも、やっていけるかなって思えた
思い出深い作品です




追記

書庫からまた、何枚ものカットやゲラ刷りが出てきて
表紙だと思ってたのが扉だったり
載せたいカットがあったりしたので
10日と18日少し変更しました。